『アイ・リメンバー・ユー+1』/フランキー・ランドール』/
フランキー・ランドール I Remember You +1/Frankie Randall 

フランク・シナトラ Frank Sinatra SSJ Presents CD

sinatra society of japan

Frank Sinatra フランク・シナトラ

スタンダード・ヴォーカル、ジャズ・ヴォーカルのトップ・スター=フランク・ シナトラ。
シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパン(Sinatra Society of Japan)は、 1981年12月13日、
シナトラの67歳の誕生日の前日、 つまりアメリカ時間で当日に、 熱心なシナトラ・ファン4人によって設立されました。

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TOPSinatra Society of Japan presentsスタンダード・ヴォーカル・アルバムの復刻・発掘>『アイ・リメンバー・ユー+1』/フランキー・ランドール

『アイ・リメンバー・ユー+1』/
フランキー・ランドール
I Remember You +1/
Frankie Randall 
\2800 (XQAM-1043) 原盤:RCA → Alchemy Records
録音:1966年/ニューヨーク 錚々たるジャズメンが参加したRCAでのアルバム3作目を世界初CD化 。 さらに未発表のボーナス・トラックを1曲追加!
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フランク・シナトラから後継者に指名された正統派のスタンダード・シンガー、フランキー・ランドールが ハリー・スイーツ・エディソン(tp)、フィル・ウッズ(as)、J.J.ジョンソン(tb)らと吹き込んだ快唱集。  
 


1. I'll Be Seeing You/アイル・ビー・シーイング・ユー  >>試聴
2. Guess I'll Hang My Tears Out to Dry/涙にぬれて  >>試聴
3. Days of Wine and Roses/酒とバラの日々  >>試聴
4. I Remember You/アイ・リメンバー・ユー  >>試聴
5. Falling in Love Again (Can't Help It)/ フォーリング・イン・ラヴ・アゲイン >>試聴
6. I'll Be Around/ アイル・ビー・アラウンド  >>試聴
7. What Now My Love/そして今は(ホワット・ナウ・マイ・ラヴ)  >>試聴
8. Day by Day/デイ・バイ・デイ  >>試聴
9. Thanks for the Memory/サンクス・フォー・ザ・メモリー  >>試聴
10. Come Back to Me/ カム・バック・トゥ・ミー   >>試聴
11.I Concentrate on You/あなたに夢中(アイ・コンセントレイト・オン・ユー)  >>試聴
12. Nothing Ever Changes My Love for You/ ナッシング・エヴァー・チェインジズ・マイ・ラヴ・フォー・ユー  >>試聴
13. Polk Dots and Moonbeams/ ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームズ  >>試聴

 


ルネッサンス的な才人、フランキー・ランドール


  SSJからリリースされているアルバムの中には私の友人たちの作品がいくつかふくまれており、フランキー・ランドールもそのひとりである。彼との交友は、1960年代の中ごろに彼がRCAに吹き込んだ主要4作品の再発をSSJが開始したときに始まる。今回がその4回目ということになるが、実はRCAにはもう1枚1968年の『The Mods and the Pops』(LPM/LSP-3941)というアルバムがある。これはきわめてコマーシャル色が強くフランキー自身気に入っていないし、SSJの発売基準からみても発売される見通しはない。 フランキーと会話しているといつも、彼はルネッサンス的な人物、つまりマルチ・タレントなアーティストだと感じ入ってしまう。最近は Music of Your Life というスタンダード・ナンバー中心のインターネットによるラジオ番組のホストをつとめているが、以前はバリーズのホテル・チェーンでエンターテイナーのブッキング責任者として、フランク・シナトラやポール・アンカ、マーヴ・グリフィンその他のパフォーマーをブッキングしていた。フランキーは、また、コンポーサー、アレンジャー、コンダクターでもある。そして最近は That’s Italian というレビューを制作・主演して全米で大成功をおさめている。フランキーはイタリア系のアメリカ人で、本名をフランク・ジョセフ・リスボーナといい、ニュージャージー州のパサイックで生まれ、デビュー時は子供の頃のニックネームにあやかってチコ・ランドールと名乗っていた。


フランキーの略歴

 フランキーはニュージャージー州のクリフトンで育ち、7歳でクラシック・ピアノを始め15歳まで続けたがジャズに目覚めた。クリフトン高校を卒業すると奨学金を得てニュージャージー州のフェアリー・ディキンソン大学に学び芸術関係の学位を取得し、そのころ自分の歌とピアノをフィーチャーしたトリオ編成でデビュー・アルバム『リラクシン・ウィズ・チコ・ランドール(Relaxin’ With Chico Randall)』(Roulette R/RS-25092)を吹き込んだ。
ここ20〜30年はバンドを組んでピアノは弾かず歌に専念していたが、2009年にバンドのリーダーが辞めたのを機にパフォーマーとしてのルーツであるピアノの弾き語りのトリオ・フォーマットに戻り、ニューヨークのリージェンシー・ホテル内のファインスタインズ(やはりピアノの弾き語りマイケル・ファインスタインの拠点となっているゴージャズなショウルーム)に出演して大好評を得た。
フランキーはバリーズにブッキングしたという仕事の関係だけではなく、シナトラとは友人であり隣人となり、週に4回5回遊びに行っていた時期もあった。2000年に新聞のインタビューに答えている。「シナトラはしばしば公開されて間もない映画をロサンゼルスからランチョ・ミラージュの自宅に送らせ、カップル一組のときもあれば総勢20人のときもあったりで人数はまちまちだが、友人たちを招いてパスタを振る舞い、映画を鑑賞し、友人たちとの会話を大いに楽しんでいた」。「私がシナトラに初めて会ったのは1961年か62年で、ニューヨークのジリーズというビストロで歌いプレイしていたときだった。ジリー・リゾーはシナトラの大親友で、シナトラは私の歌を気に入ってくれて、ラスヴェガスへ進出する手助けをしてくれた」。それはフランキーがラウンジ・シンガー/ピアニストからRCA専属の人気シンガーとなってから間もないころである。


RCAでのアルバム

 さて本作だが、当初はシナトラの名盤『オンリー・ザ・ロンリー(Only the Lonely)』(1958年・Capitol W/SW-1053)を意識して『The Sleepless Hours』というタイトルのブルー・バラード集を予定していたが、最終的には『アイ・リメンバー・ユー(I Remember You)』(1966年・LMP/LSP-3513)となった。収録されたオリジナル・アルバムの12曲は本来バラードで歌われることが多いが、フランキーはスマートなスインガーに仕立てており、彼の都会的なセンスが遺憾なく発揮されている。13曲目のボーナス・トラックはこのアルバムのためのセッションながらオクラになっていたものである。バラードをバラードとしてしかもフル・ストリングスでしっとりと歌っている。このあたりが『The Sleepless Hours』のときのオリジナル・コンセプトだったのだろうか。
 発売順で云えば、『シングズ・アンド・スイングズ(Frankie Randall Sings & Swings)』(1964年・LPM/LSP-2967)、『ソー・イン・ラヴ(Frankie Randall at It Again!)』(1965年・LPM/LSP-3364)に続くもので、このあとに『フランキー・ランドール・ウェイ(Going the Frankie Randall Way!)』(1967年・LPM/LSP-3627)がくる。これら4作品の特徴はいずれも優れたアレンジャーを起用していることで、最初の2枚がマーティー・ペイチ(そしてときどきアート・ペッパーがソロをとる)、4作目がビリー・メイで、今回のアルバムでもフランク・ハンター、マニー・アルバム、ジョー・ルネといった優秀なアレンジャーが編曲を担当している。伴奏メンバーが充実していることも見逃せない。カイ・ウィンディング(tb)、J.J.ジョンソン(tb)、ハリー・スイーツ・エディソン(tp)、フィル・ウッズ(as)、ドン・トレナー(p)、ジョージ・デュヴィヴィエ(b)、メル・ルイス(ds)等々、なんとも超豪華な伴奏陣ではないか!フランキーのこだわりとレコード会社の力の入れようがよくわかる。編曲と指揮は@CDLがマニー・アルバム、ABEFGHIKがフランク・ハンター、Jがアルバム全体のプロデュースも担当したジョー・ルネである。 フランキーは『アイ・リメンバー・ユー』についてこう話す。「この作品はRCAでの5枚のアルバムの中では一番小さい編成だが、内容的にはすごく充実している」。「ほかのアルバムは30人ぐらいの伴奏規模だったと思うが、今じゃオカネがかかってそんな大規模なバックでやれるシンガーはマイケル・ブブレイ(間抜けな感じがする“ブーブレ”ではない!:訳者)くらい。私はいわば1960年代版マイケル・ブブレイといったところさ」と笑う。
2009.10.28. ビル・リード
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@ アイル・ビー・シーイング・ユー
1938年にアーヴィング・カハールが作詞、サミー・フェインが作曲して、レビュー『ライト・ジズ・ウェイ』で紹介されたバラード。センティメンタルでメランコリックな戦争気分が漂う第二次大戦中に、ビング・クロスビーのデッカ盤とフランク・シナトラをフィーチャーしたトミー・ドーシー楽団のヴィクター盤が大ヒットした。第二コーラスの崩し方はシナトラのリプリーズ盤(1961)をかなり意識している。
A 涙にぬれて
サミー・カーンが作詞、ジューリィ・スタインが作曲して、1944年のブロードウェイ・ミュージカル『グラッド・トゥ・シー・ユー』で紹介され、翌年ダイナ・ショアのヴィクター盤がヒットした。フランキーの歌もなかなかに渋い。
B 酒とバラの日々
ジョニー・マーサーが作詞、ヘンリー・マンシーニが作曲した同名の映画(1962)のテーマで、アカデミー主題歌賞を受賞した。凄惨な映画とは裏腹に大変ロマンティックなメロディーをもったバラードだが、フランキーはスタイリッシュにスイングする。
C アイ・リメンバー・ユー
1942年にジョニー・マーサーが作詞、ヴィクター・シャーツィンガーが作曲して、ミュージカル映画『The Fleet’s In』(日本劇場未公開)で、ウィリアム・ホールデンと共演したドロシー・ラムーアが歌った。シャーツィンガーはこの映画の監督で、ジミー・ドーシー楽団やヘレン・オコンネル、ボブ・エバリーらも出演している。
D フォーリング・イン・ラヴ・アゲイン
映画『嘆きの天使』(1930)でマルレーネ・ディートリッヒが歌ったバラードで、ドイツ語の歌詞と作曲はロンドン生まれのドイツ人作曲家フリードリッヒ・ホレンダー。英詞はサミー・ラーナーで、ディートリッヒによる英語版のレコードもある。ホレンダーはナチス・ドイツを逃れてハリウッドに渡り、フレデリック・ホランダーの名で数多くの映画音楽を書いたが、オードリー・ヘプバーン主演の『麗しのサブリナ』(1954)もそのひとつ。
E アイル・ビー・アラウンド
1942年にアレック・ワイルダーが作詞作曲した。最初はかなりとっつきにくいが、聴くほどに味わいがでてくる失恋のバラード。ミルス・ブラザースのデッカ盤が一番有名だろう。ジョージ・シアリング的なユニゾンが上品な雰囲気を演出している。
F そして今は(ホワット・ナウ・マイ・ラヴ)
ピエール・ダラノエが作詞、ジルベール・ベコーが作曲した1961年のシャンソン(Et Maintenant)。英詞は1962年にカール・シグマンが書き、1966年にソニーとシェールのアトコ盤ほかがヒットした。
G デイ・バイ・デイ
1945年にサミー・カーンと、アレンジャーのアクセル・ストーダル、ポール・ウェストンが作詞作曲した。1946年にA・ストーダルが音楽監督をつとめていたシナトラのコロンビア盤やP・ウェストン夫人のジョー・スタッフォードのキャピトル盤がヒットした。
H サンクス・フォー・ザ・メモリー
レオ・ロビンとラルフ・レインジャーが作詞作曲して映画『百万弗大放送(The Big Broadcast of 1938)』(1938)でボブ・ホープとシャーリー・ロスが歌い、アカデミー主題歌賞を受賞した。
I カム・バック・トゥ・ミー
1965年にアラン・ジェイ・ラーナーが作詞、バートン・レインが作曲して、ブロードウェイ・ミュージカル『オン・ア・クリア・デイ・ユー・キャン・シー・フォーエヴァー』で紹介された。1970年の映画化『晴れた日に永遠が見える』ではイヴ・モンタンが歌っている。
J あなたに夢中(アイ・コンセントレイト・オン・ユー)
1939年にコール・ポーターが作詞作曲して、ミュージカル映画『踊るニュウ・ヨーク(Broadway Melody of 1940)』(1940)でフレッド・アステアとエリノア・パウエルが音楽に合わせて踊った。
K ナッシング・エヴァー・チェインジズ・マイ・ラヴ・フォー・ユー
このアルバムの中では一番なじみのない曲ではなかろうか。1955年にジャック・シーガルが作詞、マーヴィン・フィッシャーが作曲して、ナット・キング・コールのキャピトル盤が1956年に小ヒットしている。フランキーにとって、ナット・コールはチコ・ランドール時代のアイドルだった。
L ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームズ(ボーナス・トラック)
1940年にジョニー・バークが作詞、ジミー・ヴァン・ヒューゼンが作曲して、シナトラをフィーチャーしたトミー・ドーシー楽団のヴィクター盤やレイ・エバールをフィーチャーしたグレン・ミラー楽団のブルーバード盤がヒットした。今回が初出。



 

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