『アフターソーツ』/オードリー・モリス』/
オードリー・モリス Afterthoughts/Audrey Morris 

フランク・シナトラ Frank Sinatra SSJ Presents CD

sinatra society of japan

Frank Sinatra フランク・シナトラ

スタンダード・ヴォーカル、ジャズ・ヴォーカルのトップ・スター=フランク・ シナトラ。
シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパン(Sinatra Society of Japan)は、 1981年12月13日、
シナトラの67歳の誕生日の前日、 つまりアメリカ時間で当日に、 熱心なシナトラ・ファン4人によって設立されました。

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sinatra society of japan
TOPSinatra Society of Japan presentsスタンダード・ヴォーカル・アルバムの復刻・発掘>『ジョー+ヴィック/ジョー・スタッフォード&ヴィック・ダモン』

『ジョー+ヴィック』/
ジョー・スタッフォード&ヴィック・ダモン
Jo + Vic/
Jo Stafford & Vic Daome
\2520 (XQAM-1060) 原盤: Reader's Digest
録音:1969〜70年 世界初CD化(8曲)・日本初リリース
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ヴォーカル黄金期を彩った大シンガーふたりの好カップリング。
ジョー・スタッフォードはベストセラー・アルバム『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』(XQAM-1050)の続編。これでジョーのリーダーズ・ダイジェスト録音は出尽くし。
名歌手ヴィック・ダモンと編曲の神様ネルソン・リドルとの共演はここに収録の5曲しかない。>
 


1. You Belong to Me/ユー・ビロング・トゥ・ミー>>試聴
2. Blue Moon/ブルー・ムーン>>試聴
3. Red Wing/レッド・ウィング>>試聴
4. Wait 'Till the Sun Shines, Nellie/ウェイト・ティル・ザ・サン・シャインズ、ネリー>>試聴

5. When the Moon Comes Over the Mountain/ホエン・ザ・ムーン・カムズ・オーバー・ザ・マウンテン>>試聴

6. In My Merry Oldsmobile/イン・マイ・メリー・オールズモビル>>試聴
7. There's a Kind of Hush/ゼアズ・ア・カインド・オブ・ハッシュ(見つめあう恋)>>試聴
8. Over the Rainbow/虹の彼方へ>>試聴

9. A Dreamer's Holiday/ア・ドリーマーズ・ホリデイ>>試聴

10. Games That Lovers Play/ゲームズ・ザット・ラヴァーズ・プレイ>>試聴
11. Mean to Me/ミーン・トゥ・ミー>>試聴
12. Desafinado/デサフィナード>>試聴
13. A Day in the Life of a Fool/ア・デイ・イン・ザ・ライフ・オブ・ア・フール(オルフェの歌)>>試聴

 

               ジョー・スタッフォードの知られざる録音

 ジョー・スタッフォードの『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』(XQAM-1050)には、歌の素晴らしさ、録音のよさ、さらにはこのようなレコーディングが存在したことへの驚きなど、多くの反響が寄せられた。ジョーのアルバムは、ドットへの2枚『ドゥ・アイ・ヒア・ア・ワルツ?』(1965年)と『ジス・イズ・ジョー・スタッフォード』(1966年)が最後と広く思われていたが、実はそのあと1967年から70年にかけてリーダーズ・ダイジェスト社に21曲吹き込んでおり、その中の13曲が『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』として2011年秋にリリースされたのだ。
 リーダーズ・ダイジェスト社が発行する『リーダーズ・ダイジェスト』誌は世界30以上の言語で出版されて直接家庭に届けられ、かつてはその膨大な読者名簿を駆使してクラシックやセミ・クラシック、ポピュラー・ミュージックをLP全集のかたちで積極的に企画・販売していた。その音源はレコード会社からライセンスされたものもあるが、自ら手がけたつまりオリジナル録音も数多い。ジョーの21曲もオリジナル・レコーディングである。これらレコードは雑誌の購読者から直接購入希望者を募り直に届けていたので、一般レコード店には並ばなかった。聞かなくなったレコードが中古店に出ても、たとえば『1940年代のナツメロ全集』とか『ハワイアン全集』といったタイトルと内容のセットなので、よほど丹念なコレクターでない限りこういったLPセットは目にしただけでパスした。ジョーがリーダーズ・ダイジェスト社にレコーディングしていたことを知るファンはきわめて少なく、『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』が注目されたのは当然といえる。

ヴィック・ダモンがネルソン・リドルの編曲で歌った唯一のセッション

 ジョーがリーダーズ・ダイジェストに吹き込んだ残りの8曲を収録したが本作『ジョー+ヴィック』である。1枚のCDに8曲、時間にして21分強では少ないので、同社のカタログからヴィック・ダモンの5曲を抽出して、カップリングした。
 前半にジョーの8曲を据え、そのあとにダモンの5曲を収録したが、ふたりの歌に断絶はない。ジョー同様、ダモンもスタンダード・ソングの黄金期を代表する人気シンガーであり大歌手で、位負けしていないし実力も第一級である。歌を正面から捉え正攻法で歌うスタイルという共通点もあり、トランペット・ヴォイスと形容されたジョーのよく伸びる強靭な声にたいし、フランク・シナトラが「最高のノドをもった男性シンガー」と語ったダモンの柔軟で清涼感溢れる歌声は、ジョーに続いて出てきても異質な感じはしない。
 ダモンについてはもうひとつ触れたい。彼が敬愛するシナトラがもっとも信頼を寄せたアレンジャーのネルソン・リドルの編曲で歌っていることである。ダモンとリドルの共演レコードはここに収められた5曲以外には存在しない。

ジョー・スタッフォードの略歴

 スコットランド系一家の三女としてカリフォルニア州中部のコウリンガで1917年11月12日に生まれた。一家はロングビーチへ移り、12歳から5年間オペラのヴォイス・トレーニングを積んだが恐慌でオペラ歌手の道を断念し、高校を卒業すると姉のクリステーンとポーリーンが歌うカントリー&ウェスタンのグループに参加してラジオ番組や映画のバックで歌った。   
 1938年コーラス・グループのザ・パイド・パイパーズ(結成当時はジョー+男性7名、のちに男性3名)を結成し、1939年トミー・ドーシー楽団に迎えられた。1942年にドーシー・バンドから離脱し1944年にキャピトル・レコードと契約してソロとなり続々とヒットを放って、戦時中は兵士の間で“G・I・ジョー”と親しまれた。
 1950年コロンビアに移り「ユー・ビロング・トゥ・ミー」ほかをヒットさせ、アルバムもコンスタントに発表して同レーベルの看板歌手となっていく。1952年にドーシー時代からの編曲者・音楽監督のポール・ウェストンと結婚した。
 ウェストンとは“ジョナサン&ダーリーン・エドワーズ”という変名によるわざとピアノと声のキーを外して演じる冗談音楽のシリーズでも人気を博し、『ジョナサン&ダーリーン・エドワーズ・イン・パリ』(コロンビア)はグラミー賞で最優秀コメディー・アルバム賞を獲得した。
 1960年代半ばから活動を緩め、1975年には音楽界から完全に退き、2008年7月16日に亡くなった。

ヴィック・ダモンの略歴

 1928年にニューヨークのブルックリンで生まれたイタリア系のソング・スタイリスト。フランク・シナトラに憧れ1940年代のシナトラの歌をモダン化することで自己のスタイルを完成させた。
 1949年にマーキュリーから発表した「アゲイン」と「ユア・ブレイキング・マイ・ハート」がミリオンセラーとなって人気シンガーの仲間入りを果たし、端正なルックスを生かして『艦隊は踊る』(1955)、『キスメット』(同)などのミュージカル映画にも出演した。
 兵役ののち、ジェームス・ディーンと競って1954年にイタリア出身の女優ピア・アンジェリと結婚、1956年からはコロンビア・レコードに活躍の場を移し、1962年にシナトラの後釜としてキャピトルへ移籍、ワーナーを経て1966年にRCAに移ってからも素晴らしい作品を連発した。映画『めぐり逢い』の主題歌「過ぎし日の恋(An Affair to Remember)」やミュージカル『マイ・フェア・レディ』の「君住む街角」は他を断然引き離す名唱だ。現在は引退してフロリダで過ごしている。

曲目解説

@ユー・ビロング・トゥ・ミー
ジョー・スタッフォード最大のヒット曲で、1952年にコロンビア盤が12週にわたってビルボード・チャートのトップに立ちミリオンセラーとなった。かなり大時代的な歌詞だが、ジョーの格調高くたっぷりとした歌いぶりが曲にマッチしているし、不思議と古さを感じさせない。ピー・ウィー・キング、レッド・ステュアート、チルトン・プライス1952年の共作。
Aブルー・ムーン
ロレンツ・ハート作詞、リチャード・ロジャース作曲で、3度目のタイトル、歌詞。1934年に出版され、1949年にハスキーなメル・トーメや情緒綿々たるビリー・エクスタインでヒットした。シンプルな歌ゆえ真の実力と個性が求められるが、パイド・パイパーズをバックに歌うジョーには独特のノスタルジックなムードがある。
Bレッド・ウィング
1917年にサーランド・チャタウェイが作詞、ケリー・ミルズが作曲した。インディアンを扱ったノヴェルティー・ソングで当時かなりヒットしたあと、スパイク・ジョーンズ楽団のいわゆる冗談音楽でリヴァイヴァル・ヒットした。
Cウェイト・ティル・ザ・サン・シャインズ、ネリー
1905年の古い作品。アンドルー・B・スターリングが作詞、ハリー・ヴォン・ティルザーが作曲した。日本ではあまりなじみはないが、ビング・クロスビーとメリー・マーティンがミュージカル映画『ブルースの誕生』(1941・日本劇場未公開)で歌っている。ジョーは屈託なくおおらかにスウィングする。
Dホエン・ザ・ムーン・カムズ・オーバー・ザ・マウンテン
日本での知名度は低いが、アメリカではラジオ番組のちにTVを通して絶大な人気者だったケイト・スミスがハリー・ウッズ、ハロルド・ジョンソンと作った1931年のラヴ・ソング。スミス自身がミュージカル映画『ラヂオは笑う』(1932)で歌って大ヒットし、その後彼女のテーマ曲となった。大自然に抱かれるような素直なメロディーと歌詞がジョーの資質に似合っている。
Eイン・マイ・メリー・オールズモビル
1905年にヴィンセント・バイロンが作詞、ガス・エドワーズが作曲。オールズモビルはミシガン州にあった自動車会社の略称で、同社のクルマが初の米大陸横断自動車レースで優勝したことに触発されて書かれたという。クルマをモチーフにした当時としては最先端のラヴ・ソングだが、現代の耳にはノヴェルティー・ソングに聞こえてしまう。
Fゼアズ・ア・カインド・オブ・ハッシュ(見つめあう恋)
パイド・パイパーズやウォーレン・コヴィントンの歌やトロンボーンも参加している。1966年にイギリスのレス・リードとジェフ・スティーヴンスが共作し、英国のグループ、ハーマンズ・ハーミッツのMGM盤がビルボード・チャートの4位まで上昇しミリオンセラーとなり、1976年にはカーペンターズのA&M盤がヒットした。ジョーの、非常にゆったりとしたテンポながらのスウィング感やエッジの効いた節回しは一流の証し。
G虹の彼方へ
エドガー・イップ・ハーバーグが作詞、ハロルド・アーレンが作曲し、1939年のミュージカル映画『オズの魔法使い』でジュディ・ガーランドが歌ってアカデミー主題歌賞に輝いた。正攻法でスケール大きくたっぷりと歌うことが要求されるので、ジョーにはピッタリだ。歌唱力が試されるコワイ歌でもある。
Hア・ドリーマーズ・ホリデイ
クルーナー向けの歌で、ロマンティックでドリーミーなダモンの魅力が遺憾なく発揮されている。1949年にキム・ギャノンが作詞、メイブル・ウェインが作曲して、1950年にペリー・コモのヴィクター盤がビルボード・チャートの3位につけた。ダモンの夢見るようにあまく歌うスタイルがよく出ている。
Iゲームズ・ザット・ラヴァーズ・プレイ
1966年にギュンター・ローヅァが作詞、バンド・リーダーのジェームス・ラストが作曲したドイツ語の歌で、英詞はラリー・クシクとエディ・スナイダー。やはりネルソン・リドルの編曲で歌ったエディ・フィッシャーのRCA盤がヒットした。粘っこいフィッシャーにたいし、ダモンはダンディーなアプローチで個性の違いをみせる。
Jミーン・トゥ・ミー
 1929年にロイ・タークとフレッド・アラートが書いた切ないスロー・ラヴ・バラード。けだるくバラードで歌うシンガーが多いなか、ダモンは歯切れのよいリドルのアレンジに乗って表情豊かに歌う。
Kデサフィナード
ネウトン・メンドンサが作詞、アントニオ・カルロス・ジョビンが作曲して1959年に発表されたボサノバの人気曲で、英詞は1962年にジョン・ヘンドリックスとジェシー・キャヴァノーが書いた。コモのRCA盤がソフトな好唱だが、ダモンは溌剌とジャジーに歌っている。タイミングとフレージングが絶妙だし、軽やかによくスウィングしている。
Lア・デイ・イン・ザ・ライフ・オブ・ア・フール(オルフェの歌)
映画『黒いオルフェ』(1959)の挿入歌。アメリカへ行く直前だったルイス・ボンファは書きためていた中からこの曲をふくめ2曲を映画のために提供した。ポルトガル語の歌詞はアントニオ・マリア。英詞にはペリー・コモらが歌ったものと、ジャック・ジョーンズがヒットされたこのカール・シグマンのヴァージョンがある。メランコリックなイントロを受けて、渋さをましたダモンの歌声が心にしみる。
                                              (2013年2月11日 三具 保夫)

パーソネル; 1 – 8  ジョー・スタッフォード(vo)、ポール・ウェストン(arr)
         2, 7, 8   ザ・パイド・パイパーズ(cho)
         4, 6     ザ・ガスライト・シンガーズ(cho)
         7       ウォーレン・コヴィントン(vo, tb)
               9 – 13  ヴィック・ダモン(vo)、ネルソン・リドル(arr)

録音:      1, 5      1969年5月
        2, 8     1970年12月8日
        3, 6     1969年5月
        4        1969年1月
        7        1969年11月12日
        9 - 13  1967年9月

初出:     1     『They Sing the Songs』(RD4A 036)
        2, 8     『Stardust』(RD 4107)
        3        『Shine on Harvest Moon』(number unknown)
        4, 6    『Gaslight Varieties』(RD 071)
        5        『Great Stars, Great Songs』(number unknown)
              7       『Close to You』(RD 4133)
              9 – 13 『Popular Music Hit Parade』(RD 063)



 

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