『アフターソーツ』/オードリー・モリス』/
オードリー・モリス Afterthoughts/Audrey Morris 

フランク・シナトラ Frank Sinatra SSJ Presents CD

sinatra society of japan

Frank Sinatra フランク・シナトラ

スタンダード・ヴォーカル、ジャズ・ヴォーカルのトップ・スター=フランク・ シナトラ。
シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパン(Sinatra Society of Japan)は、 1981年12月13日、
シナトラの67歳の誕生日の前日、 つまりアメリカ時間で当日に、 熱心なシナトラ・ファン4人によって設立されました。

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sinatra society of japan
TOPSinatra Society of Japan presentsスタンダード・ヴォーカル・アルバムの復刻・発掘>『オン・ジス・ホーリー・ナイト』/アニタ・カー・カルテット

『オン・ジス・ホーリー・ナイト』/
アニタ・カー・カルテット
On This Holy Night/
Anita Kerr Quartet
\2100 (XQAM-1074) 原盤:Sesac

録音:1959年

日本初登場
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イージー・リスニング・コーラスの第一人者アニタ・カーのオリジナル・カルテットがラジオ放送のために特別に吹き込んだクリスマス・ソング集。トラディショナル曲中心のこのアルバムの敬虔で静謐なムードは、アニタ・カーの「知性」と「感性」と「品性」があればこそ。
 


1. On This Holy Night/オン・ジス・ホーリー・ナイト>>試聴
2. Bring a Torch, Jeanette, Isabella/ブリング・ア・トーチ、ジネット、イサベラ>>試聴
3. The Coventry Carol/ザ・コヴェントリー・キャロル>>試聴
4. Deck the Halls/ひいらき飾ろう>>試聴

5. A Child Is Born in Bethlehem/ア・チャイルド・イズ・ボーン・イン・ベツレヘム>>試聴

6. Where Will the Baby Lay/ホエア・ウィル・ザ・ベイビー・レイ>>試聴
7. Go Tell It on the Mountain/ゴー・テル・イット・オン・ザ・マウンテン>>試聴
8. The Cherry Tree Carol/ザ・チェリー・トゥリー・キャロル>>試聴

9. Sleep, Sweet Jesus, Sleep/スリープ、スウィート・ジーザス、スリープ>>試聴

10. The Twelve Days of Christmas/クリスマスの12日>>試聴
11. Christmas Is the Day/クリスマス・イズ・ザ・デイ>>試聴
12. Rise Up, Sheperd, and Foller/ライズ・アップ、シェパード、アンド・フォラー>>試聴

 

                     アニタ・カーの経歴

 アニタ・カーは1927年10月31日にテネシー州メンフィスで生まれた歌手・編曲者・指揮者・作曲者・プロデューサーで、カントリー/イージー・リスニングのトップ・コーラス・グループ、アニター・カー・シンガーズを率いたことで知られる才媛である。
 1948年にカントリー・ミュージックの聖地テネシー州ナッシュヴィルに移り、ヴォーカル・カルテットを結成してラジオで注目を集めた。カルテットは1951年にデッカ・レコードと契約してアルバムを2枚発表し、同時にナッシュヴィルを拠点にエディ・アーノルドをはじめ多くのカントリー・シンガーのバック・コーラスをつとめた。
 グループは1956年にニューヨーク発のTV番組『アーサー・ゴッドフリー・ショウ』で優勝して一挙に名を高め引き続き番組に出演した。1961年アニタ・カー・シンガーズとしてRCAと契約して、ヘンリー・マンシーニの作品集『ウィー・ディッグ・マンシーニ』(1965)がグラミー賞を受賞し、ほかにもレイ・チャールズの作品集やスタンダード・アルバムなど高水準のリーダー作品を発表すると同時に、ペリー・コモやローズマリー・クルーニーのアルバムに参加するなどカントリーの枠を超えて活躍した。
 1965年に心機一転ロスへ移り、スケールアップした新しいグループを結成した。ロス時代に制作され商業的に最も成功したのがワーナーへの三部作『海(The Sea)』(1967/ゴールド・アルバム)、『大地(The Earth)』(1967)、『空(The Sky)』(1968)である。この連作は詩人でソングライターのロッド・マッケンの詩にアニタがメロディーと編曲を提供して、マッケン自身の朗読で一世を風靡した。アニタはレコーディングのためにサン・セバスチャン・ストリングスを結成しバック・コーラスをリードして自らも歌った。イージー・リスニングの極致ともいえるこのシリーズは岩谷時子の訳詞、石坂浩二の朗読による日本語ヴァージョンも作られ話題をよんだ。
 1969年にドットと契約してバート・バカラックの作品集(1969)やクリスマス集『スペンド・ジス・ホリデイ・ウィズ・ミー』(1969)などを発表したあと、1970年にスイスへ移り住み音楽的にはロンドンを活動拠点にサイモン・アンド・ガーファンクルの作品集(フィリップス・1970)やコンテンポラリー・ヒットをカヴァーした『デイタイム・ナイトタイム』(フィリップス・1972)などポップス色を強めたアルバムから、スタンダード集の『センチメンタル・ジャーニー』や『ラウンド・ミッドナイト』(ともにフィリップス・1972)、讃美歌集、原点回帰ともいえるカントリー集など、ジャンルを超えて音楽を創造してきた。

アニタ・カーとクリスマス・アルバム

 アニタ・カーのクリスマス・アルバムには前述のドット盤と英アンペックス・レーベルへの『ア・クリスマス・ストーリー』(1977)がある。前者は「ジングル・ベル・ロック」、「ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」、「ア・リトル・ドラマー・ボーイ」以外は日本でなじみのない曲が並んでいる。また後者は、イギリスの名門ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラのアルバムで、アニタはコーラスとナレーションで参加している。
 本作はラジオ放送のための音源を数多く制作・供給してきたたSesac(セザックではなく、シーザックと読む)というユニークなレーベルのためにレコーディングされた。Sesacはラジオ局へいろいろな種類のオリジナル音源を製作・供給していたが、同時に無名あるいは比較的無名なソングライターたちの作品をラジオでプロモーションするという側面も持っていた。Sesacが制作したアルバムあるいはEPは直接放送局に送られラジオを通じてのみ音楽ファンに届けられ、レコード店で市販されることはなかった。本作収録の12曲はクリスマス・アルバム『オン・ジス・ホーリー・ナイト』(N-2603/2604)がソースで、うち8曲はトラディショナルなクリスマス・ソングで、それ以外の4曲は1950年代にアメリカでつくられた作品で、Sesacレーベルによって紹介されたと思われる。

アニタ・カー・オン・SESAC

 アニタ・カーのグループはSesacにこのほか『ヴェルヴェット・ヴォイセズ』(N-2601/2602)、『ヴェルヴェット・ヴォイセズ・スルー・ザ・ナイト』(N-2605/2607)や『スウィート・アンド・シンプル』(N-2607/2608)といったリーダー作があり、さらにカントリー畑のウェッブ・ピアスの『ソングズ・オブ・フェイス』(N-1301/1302)やファロン・ヤングの『マンション・オーバー・ザ・ヒルトップ』、アル・ブラムリーの『アル・ブラムリー・ショウケース』などのアルバムでバック・コーラスをつとめている。
 Sesacレーベルには、SSJから『ロンリー・アンド・ブルー』(XQAM-1022)としてリリースされたビヴァリー・ケニーの録音のほかに、デューク・エリントン楽団、カウント・ベイシー楽団、ウディ・ハーマン楽団、コールマン・ホーキンス、エリック・ドリフィーをふくむチコ・ハミルトンのグループなど名の通ったジャズ・ミュージシャンによるオリジナル・レコーディングがあり、ファンにとっては気になる存在だ。

                           曲目解説

@オン・ジス・ホーリー・ナイト
オペレッタやバレー音楽で知られるフランス19世紀の作曲家アドルフ・アダンが書いた有名な賛美歌「オー・ホーリー・ナイト(さやかに星はきらめき)」と紛らわしいタイトルだが、こちらはカヴァリエリ・ジュニアが書いたオリジナル。
Aブリング・ア・トーチ、ジネット、イサベラ
16世紀にフランスのプロヴァンス地方で生まれたクリスマス・キャロル。1553年にフランスで出版され、18世紀にイギリスに紹介された。当初フランスでは、クリスマスのキャロルではなく貴族の舞踏曲だった。
Bザ・コヴェントリー・キャロル
日本でもなじみのクリスマス・キャロルのひとつ。新約聖書の「マタイ伝」にでてくる、ベツレヘムでのヘロデ王の命令による2歳以下の男児虐殺事件を題材として16世紀にイギリスのコヴェントリーで上演された『刈り込み人と仕立て屋の芝居(The Pageant of the Shearmen and Tailors)』で歌われた。
Cひいらぎ飾ろう 
これもわが国でよく知られている。英国のウェールズ地方で16世紀に生まれた“Nos Galan”(“New Year's Eve”)が起源。ウェールズ語と古英語の歌詞があったが、現在の歌詞は19世紀に作られたようだ。
Dア・チャイルド・イズ・ボーン・イン・ベツレヘム
中世につくられた賛美歌がもとで、15世紀頃に書かれたラテン語の歌詞をもとに英国のハミルトン・モンゴメリー・マジルが英詞をつけて1876年に出版された。
Eホエア・ウィル・ザ・ベイビー・レイ
このアルバムのために作られた新曲のようだ。作者はアーディス・M・アーヴィン。昔のクリスマス・ソングを思わせる素朴で清らかな旋律で、アニタ・カーの編曲も見事。
Fゴー・テル・イット・オン・ザ・マウンテン
アフリカ系アメリカ人のスピリチュアル・ソングで、ジョン・ウェイスリー・ワーク・ジュニアが1865年に採譜。ゴスペル・グループだけでなく、ピーター・ポール・アンド・マリーやキングストン・トリオなど、フォーク系のレコードも多い。アニタ・カー・カルテットは「マウンテンズ」と複数形で歌っているが、普通は単数形で歌われる。
Gザ・チェリー・トゥリー・キャロル
クリスマス・キャロルおよび童謡として親しまれている曲。元の歌は15世紀に作られたと考えられている。ストーリーは省略するが、マリアとヨゼフがサクランボの木を通りかかったときの伝説を歌っている。
Hスリープ、スウィート・ジーザス、スリープ
1953年に出版された、比較的新しいクリスマス・キャロル。作者はハロルド・アビー。
Iクリスマスの12
イギリスに古くから伝わるクリスマス・キャロルで、初めて出版されたのは1780年だがフランスが起源のようだ。クリスマスの12日間とはキリストが生まれたとされる12月25日から12日目の翌年1月6日(公現祭)まで。現在の歌詞はマザーグースを基礎にしているが、12日のあいだ毎日もらうプレゼントは歌う人によって若干のバリエーションがある。それぞれのプレゼントには次のような隠喩が込められているともいわれるが、アニタ・カーのグループは多少順番を入れ替えて歌っている。
  Partridge = イエス・キリスト
  Turtle Doves = 旧約と新約聖書、あるいはヨゼフとマリア
  French Hens = 三位一体(神と息子と精霊)、あるいは信仰と希望と愛 
  Calling Birds = 四人の福音書の著者(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)
  Golden Rings = モーゼの五書(旧約最初の五巻)
  Geese A-laying = 六日間の天地創造
  Swans A-swimming = 七つの秘跡(洗礼・堅信・聖体・告解・終油・叙階・婚姻)
  Maids A-milking = 八つの至福
  Ladies Dancing = 聖霊の九つの果実
  Lords A-leaping = モーゼの十戒
  Pipers Piping = 十一人の忠実なる使徒(ユダは除かれている)
  Drummers Drumming = 使徒信条の十二の教義
Jクリスマス・イズ・ザ・デイ
クロード・ソーンヒルやレッド・ノーヴォ楽団のトロンボーン奏者でアレンジャーだったアート・デロリックが書いたクリスマス・ソング。デドリックは後年ジャズの教育者として多くの楽曲をつくり編曲した。
Kライズ・アップ、シェパード、アンド・フォラー
南部のアフリカ系アメリカ人の間で歌われていたスピリチュアル。最初に出版されたのは1867年。「Foller」は古語で、「Follow」とも書く。

(2013.10. 11. 三具 保夫)

パーソネル:
     アニタ・カー(ソプラノ)
     ドロシー・ディラード(アルト)
     ギル・ライト(テノール)
     ルイス・ナンリー(バス)
録音: 1959年7月28・29日/テネシー州ナッシュヴィル

 

 



 

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