『アフターソーツ』/オードリー・モリス』/
オードリー・モリス Afterthoughts/Audrey Morris 

フランク・シナトラ Frank Sinatra SSJ Presents CD

sinatra society of japan

Frank Sinatra フランク・シナトラ

スタンダード・ヴォーカル、ジャズ・ヴォーカルのトップ・スター=フランク・ シナトラ。
シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパン(Sinatra Society of Japan)は、 1981年12月13日、
シナトラの67歳の誕生日の前日、 つまりアメリカ時間で当日に、 熱心なシナトラ・ファン4人によって設立されました。

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sinatra society of japan

『デイ・バイ・ナイト・+7』/
ドリス・デイ
Day by Night + 7/
Doris Day
\2,500+税 (XQAM-1077/DQCP-1982)) 原盤: 米Columbia
録音:1957年 日本初の12曲完全盤+
ボーナス・トラック7曲
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過去日本でリリースできなかった「ザ・ランプ・イズ・ロウ」を初めて収録して、夜のムード漂うドリス・デイの最高傑作が26年ぶりに復活。さらに、同じ年(1957年)に録音されたシングル7曲を追録した。

 


1. I See Your Face Before Me/アイ・シー・ユア・フェイス・ビフォー・ミー
2. Close Your Eyes/クローズ・ユアー・アイズ
3. The Night We Called It a Day/ザ・ナイト・ウィー・コールド・イット・ア・デイ
4. Dream a Little Dream of Me/ドリーム・ア・リトル・ドリーム・オブ・ミー
5. Under a Blanket of Blue/アンダー・ア・ブランケット・オブ・ブルー
6. You Do Something to Me/ユー・ドゥー・サムシング・トゥ・ミー
7. Stars Fell on Alabama/アラバマに星降りて
8. Moon Song/ムーン・ソング
9. Wrap Your Troubles in Dreams/苦しみを夢にかくして
10. Soft As the Starlight/ソフト・アズ・ザ・スターライト
11. Moonglow/ムーングロウ (日本初登場)
12. The Lamp Is Low/ザ・ランプ・イズ・ロウ
13. The Man Who Invented Love/ザ・マン・フー・インヴェンテッド・ラヴ (ボーナス・トラック)
14. Twelve O'Clock Tonight/トゥウェルヴ・オクロック・トゥナイト (ボーナス・トラック)
15. Rickety Rackety Rendezvous/リケティー・ラキティー・ランデヴー (ボーナス・トラック)
16. Through the Eyes of Love/スルー・ジ・アイズ・オブ・ラヴ (ボーナス・トラック)
17. Run Away, Skidaddle, Skidoo/ラン・アウェイ、スキダドゥル、スキドゥー (ボーナス・トラック)
18. Walk a Chalk Line/ウォーク・ア・チョーク・ライン (ボーナス・トラック)
19. A Very Precious Love/ア・ヴェリー・プレシャス・ラヴ (ボーナス・トラック)

 


ドリス・デイに影響を与えたふたりの女性

 シンガーとしてのドリス・デイはふたりの女性から大きな影響を受けた。ひとりがエラ・フィッツジェラルド。ドリスは13歳のときに乗っていた車が列車に衝突して右の脚に大怪我を負いダンサーの道を断念した。その後何ヶ月にもおよぶ入院とリハビリの間ラジオを傍らにビッグバンドやシンガーを熱心に聴いていたが、とりわけエラに魅了され歌手を目指すようになった。大成したドリスの歌からエラの影響を読み取ることは難しいが、1940年代レス・ブラウン楽団時代のレコードを聴くと、ピッチは後年より高く声のトーンも十分にエラを思わせるし、のびやかで流れるようなフレージングやより外向的な歌いまわしもエラに通じるところがある。
 もうひとりは歌のレッスンを受けた地元シンシナティのグレース・レインだ。レインは歌手にとって一番大事なのは歌詞だと説き「特別なひとが目の前にいることを想像しながら、その人に向かって歌うように」と指導した。マイクが発明されたことにより殊更大きな声を出さなくても聴衆一人ひとりに歌が届くようになり、ビング・クロスビーがマイクを使って囁くように歌うクルーニング唱法を完成させ、より会話に近いフレーイングがポピュラー唱法の主流になった。ドリスは明快なディクションに加えて単語ごとに微妙なニュアンスを添えるなど歌詞の表現に磨きをかけ、トップ・シンガーへと成長していった。
 ドリス・デイのロマンティックでインティミト、パーソナルなスタイルが最高のかたちで実現した作品、それが本作『デイ・バイ・ナイト』(CL-1053/CS-8089)である。

『デイ・バイ・ナイト』+7

 『デイ・バイ・ナイト』は1956年のアルバム『デイ・バイ・デイ』(CL-942)の好評を受けて翌57年8月に録音され11月に発表された同じコンセプトによる優雅でドリーミーなアルバムである。アルバム・タイトルの如く多くの曲が夜に因んでおり、ポール・ウェストンのオーケストレーションが至上ともいえるロマンティックなムードを演出し、その柔らかなサウンドの上をドリス・デイが繊細でニュアンス豊かな歌を展開していく。バラードに加えてリズムを施したナンバーもいくつかあるが、スウィング曲といってもビートは極限まで抑えられ、ドリスは振幅こそ大きくないが表情豊かにきびきびとスウィングしていく。アルバムを聴き通したあと振り返ると、バラード・アルバムだったのではと錯覚してしまうほどだ。
 ポール・ウェストンはこのアルバムのあとコロンビアを離れ、1951年の10インチ・アルバム『オン・ムーンライト・ベイ』(CL-6186)で始まったふたりのコラボレーションは終止符を打つ。以降はシングル盤で何度か手合わせをしていたフランク・デヴォルがドリスの音楽監督となった。
 『デイ・バイ・ナイト』の12曲に続く7曲は同じく1957年の録音で、Rをのぞいてシングル盤用の吹き込みである。11月1日にはPとQとともに「先生のお気に入り(Teacher’s Pet)」も吹き込んでいるが、この曲は56位ながらビルボード・チャートに入るヒットとなり、アメリカでも日本でもいろいろな形で紹介されてきたので割愛した。
 1957年のドリス・デイはほかに、主演ミュージカル映画『パジャマ・ゲーム』のサントラ・アルバム(OL-5210)とLP2枚組の映画音楽集『フーレイ・フォー・ハリウッド』(C2L-5/AC2L-5)を吹き込んでおり、以上がドリス・デイのこの年の全レコードである。

曲目解説

@アイ・シー・ユア・フェイス・ビフォー・ミー
1937年にハワード・ディーツが作詞、アーサー・シュワルツが作曲して、ブロードウェイ・ミュージカル『ビトゥウィーン・ザ・デヴィル』で紹介された。ドリスの瑞々しいフレージングと細部にまで行き届いた完璧な表現がこの曲の美しさを十全に引き出している。
?クローズ・ユア・アイズ
1933年にバーニス・ペトキアが作詞作曲した。ドリスが主演した映画『情欲の悪魔(Love Me or Leave Me)』(1955)のヒロインでもある伝説の歌手ルース・エティングの歌として知られる。ドリスは1961年12月16日にもアンドレ・プレヴィンのピアノ・トリオと再録音しており、そちらはアルバム『デュエット』(CL-1752/CS-8552)に収録。いずれもスウィンギーなアプローチだが、本盤のほうが抑え気味だ。
Bザ・ナイト・ウィー・コールド・イット・ア・デイ
1941年にトム・アデアが作詞、マット・デニスが作曲して、トミー・ドーシー楽団専属のフランク・シナトラが1942年に初めて自分名義で4曲録音したときの1曲。メランコリックなムードいっぱいのバラードで、広い音域とドラマ性を要求される難曲。ドリスの歌はポエティックだが、込められている情感は濃厚だ。
Cドリーム・ア・リトル・ドリーム・オブ・ミー
1931年にガス・カーンが作詞、ウィルバー・シュワントとファビアン・アンドレが作曲して、ウェイン・キング楽団が紹介した。ロマンティックなムードいっぱいの名唱。
Dアンダー・ア・ブランケット・オブ・ブルー
1933年にマーティー・サイムスとA・J・ニーバーグが作詞、ジェリー・リヴィングストンが作曲して、グレン・グレイ&カサロマ・オーケストラのブランズウィック盤がヒットした。ドリスは完璧なディクションと細心の歌詞表現でファンタジックな歌世界を創造する。
Eユー・ドゥー・サムシング・トゥ・ミー
1929年にコール・ポーターが作詞作曲して、ブロードウェイ・ミュージカル『フィフティー・ミリオン・フレンチメン』で紹介され、ミュージカル映画『スターリフト』(1951・日本劇場未公開)でドリスも歌っている。ドリスの小刻みに揺れる独特のビブラートにも注目を。
Fアラバマに星降りて
1934年にミッチェル・パリッシュが作詞、フランク・パーキンスが作曲した視覚的なナンバー。ドリスはイマジナティヴに実に丁寧に歌っており、この歌のベスト・シンギング。「星」は「幸運」の隠喩。
Gムーン・ソング
1932年にサム・コスロウが作詞、アーサー・ジョンストンが作曲して、ミュージカル映画の『ハロー、エヴリバディ!』(1933・日本劇場未公開)でケイト・スミスが歌った。夜の静寂の中で恋の憧れを綴った冷ややかな歌だが、とりわけブリッジでの語り口が素晴らしい。「月」は「夢」の隠喩。
H苦しみを夢にかくして
1931年にテッド・コーラーとビリー・モールが作詞、ハリー・バリスが作曲して、ビング・クロスビーのヴィクター盤で紹介された。ドリスはバラードの感覚を保ちながらタイトに抑制的にスウィングし、聴き者の心を次第に高揚させ温かくさせていく。
Iソフト・アズ・ザ・スターライト
このアルバムで唯一知名度の低い歌だが、ドリスは『マーメイド作戦』(1966)の中でも歌っている。ジョー・ルービンとジェローム・ハワードの作品。ルービンは『先生のお気に入り』(1958)、『夜を楽しく』(1959)、『女房は生きていた』(1963)ほかドリスの映画に多くの曲を提供した英国出身のソングライターで、ハワードは人気コメディー・トリオ、スリー・ストゥージスのメンバーだったカーリー・ハワードのペンネーム。
Jムーングロウ
1934年ウィル・ハドソン、エディ・デレインジ、アーヴィング・ミルズによる共作。映画『ピクニック』(1956)でテーマ曲とのメドレーで演奏されてポピュラーになったので、ドリスもレコーディングしたのだろう。ペリー・コモのRCA盤(アルバム『バイ・リクエスト』収録)も名唱だ。
Kザ・ランプ・イズ・ロウ
フランスを代表する作曲家モーリス・ラヴェルが書いた「亡き王女のためのパヴァーヌ」のメロディーをピーター・デ・ローズとバート・シャフターが借用して1939年に出版した。作詞はミッチェル・パリッシュ。この曲はラヴェルの遺族の意向で長い間日本ではレコード化が許されず、ドリスのこの録音も例外でなかったが、今回日本で初めてリリースされ『デイ・バイ・ナイト』は完全なかたちになった。
Lザ・マン・フー・インヴェンテッド・ラヴ(ボーナス・トラック)
ブロードウェイ・ミュージカルの映画化『パジャマ・ゲーム』(1957)のためにリチャード・アドラーとジェリー・ロスが共作してドリスが歌った。このシーンは編集段階でカットされたがYouTubeで観ることができる。サントラ盤LPでも除外されたが、CD化の際に追録された。
Mトゥウェルヴ・オクロック・トゥナイト(ボーナス・トラック)
パット・バラードの作詞作曲で、ビルボード・チャートの68位まで上昇した。前年56年に録音された「トゥデイ・ウィル・ビー・イエスタデイ・トゥモロウ」(同時発売『デイ・バイ・デイ+6』に収録)とのカップリングでリリース。
Nリケティー・ラキティー・ランデヴー(ボーナス・トラック)
ジョー・ルービンの作詞作曲。Lとのカップリングでシングル・リリース。「ランデヴー」はいまや死語?
Oスルー・ジ・アイズ・オブ・ラヴ(ボーナス・トラック)
1957年にアルバート・ビーチが作詞、シドニー・リップマンが作曲して、ドリスのこのレコードで紹介された。『デイ・バイ・デイ+6』に収録の「ナッシング・イン・ザ・ワールド」とのカップリングでリリース。同じバラードでもヒット・チャート狙いなので@〜Kよりメリハリを効かせている。
Pラン・アウェイ、スキダドル、スキドゥー(ボーナス・トラック)
ドリスの主演映画『愛のトンネル』(1958)の挿入歌で、ビル・カッツが作詞、ルース・ロバーツが作曲した。『愛のトンネル』のテーマ(「The Tunnel of Love」)とのカップリングでリリース。
Qウォーク・ア・チョーク・ライン(ボーナス・トラック)
ジュリアス・ディクソンが作詞作曲。口当たりのよいヒット・チャート向けの曲だが、不発に終わった。Iとのカップリングでリリース。歌いぶりがエラに似てなくもない。
Rア・ヴェリー・プレシャス・ラヴ(ボーナス・トラック)
「シークレット・ラヴ」や「慕情」などの映画音楽を書いたポール・フランシス・ウェブスターが作詞、サミー・フェインが作曲。映画『初恋(Marjorie Morningstar)』(1958)のテーマ曲で、アカデミー主題歌賞にノミネートされたが、歌っているシンガーは多くない。『フーレイ・フォー・ハリウッド』のための録音だったが外され、「先生のお気に入り」とのカップリングでリリース。
                                                   (2014.1.12. 三具 保夫)

編曲・指揮
      ポール・ウェストン 1 – 12
      フランク・デヴォル 13 - 19

録音   1957年8月23日  5, 1, 8, 4
            1957年8月27日  6, 9, 2, 7
      1957年8月30日  3, 10, 12, 11
      1957年1月11日  13, 14, 15
            1957年6月1日    16
            1957年11月1日  17, 18
            1957年11月19日  19
      ハリウッド 

      ステレオ: 1-12, 16
      モノラル: 13 – 15, 17 - 19



 

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