『バック・トゥ・ザ・ボールルーム』 /    リッチー・カミューカ&バディ・テイト  Back to the Ballroom/ Richie Kamuca - Buddy Tate

フランク・シナトラ Frank Sinatra SSJ Presents CD

sinatra society of japan
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Frank Sinatra フランク・シナトラ

スタンダード・ヴォーカル、ジャズ・ヴォーカルのトップ・スター=フランク・ シナトラ。
シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパン(Sinatra Society of Japan)は、 1981年12月13日、
シナトラの67歳の誕生日の前日、 つまりアメリカ時間で当日に、 熱心なシナトラ・ファン4人によって設立されました。

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TOPSinatra Society of Japan presents新録音シリーズ)>『ミッドナイト・キャラヴァン+2』 /リンダ・パール

『ミッドナイト・キャラヴァン+2』 /
リンダ・パール

Midnight Caravan + 2/
Linda Purl
\2,600+税 (XQAM-1525) 原盤:
Shinju Corp
録音:2012/2014年 NYC,LA,バーバンク
>>購入する 最新録音/日本デビュー盤

 

 

女優として活躍中の美貌のシンガー、リンダ・パールの日本デビュー・アルバム。エラ・フィッツジェラルド、ペギー・リー、ローズマリー・クルーニーほか偉大なレイディ・シンガーたちへのゴージャスなトリビュート作品。

 


1. I Feel a Song Comin' on/アイ・フィール・ア・ソング・カミン・オン >>試聴
2. Let Me Love You/レット・ミー・ラヴ・ユー >>試聴
3. Autumn in New York/ニューヨークの秋 >>試聴
4. Them There Eyes/ゼム・ゼア・アイズ >>試聴
5. L'Etang/レタン >>試聴
6. I Thought About You/アイ・ソート・アバウト・ユー >>試聴
7. Oh Me, Oh My 〜 Cheerful Little Earful/オー・ミー、オー・マイ〜チアフル・リトル・イアフル >>試聴
8. Easy Living/イージー・リヴィング >>試聴
9. Shall We Dance?/シャル・ウィー・ダンス? >>試聴
10. My Ship/マイ・シップ >>試聴
11. Spring Again/スプリング・アゲイン >>試聴
12. Caravan/キャラヴァン >>試聴
13. My Romance/マイ・ロマンス >>試聴
14. It's a Pity to Say Goodnight/イッツ・ア・ピティ・トゥ・セイ・グッドナイト >>試聴
15. 'Tis Autumn/ティズ・オータム>>試聴
16. Wouldn't It Be Loverly (bonus track)/ウドゥント・イット・ビー・ラヴァリー(ボーナス・トラック) >>試聴
17. Shall We Dance? (bonus track/Japanese version)/シャル・ウィー・ダンス?(ボーナス・トラック/日本語バージョン) >>試聴
 
 
 
 
映画『ある兵士の賭け(The Walking Major)』(1970)が2013年に初めてDVD化された。石原裕次郎がプロデュース・主演し、三船敏郎が要所で顔を出し、新珠三千代が英語をしゃべり、浅丘ルリ子がワン・エピソードに登場する。この映画はふたりのアメリカ人兵士が神奈川県の米軍座間キャンプから大分までの1,300キロを踏破するロード・ムービーで、デール・ロバートソン扮するもうひとりの主人公アレン大尉の娘役で出ていたのがまだティーンエイジャーだった愛らしいリンダ・パールである。

リンダ・パールの略歴

 リンダ・パールは1955年9月2日にコネチカット州のグリニッジで生まれ、5歳の時に父親の転勤のため一家で東京に移り住んだ。外国人初の生徒として東宝芸能アカデミーで演技と歌を学び、映画やTVで活躍した。パティ・デュークがヘレン・ケラーに扮して日本でもヒットした映画『奇跡の人』(1962)の舞台劇でケラー役を演じ、1968年11月に帝国劇場で行われた日本人中心のミュージカル『王様と私』では市川染五郎(現・九代目松本幸四郎)や中村勘九郎(のちの十八代目中村  勘三郎)と共演したほか、同年5月のイギリスのカンパニーによる『オリバー!』にも出演している。
15歳の時にイギリスに渡ってさらに演技を学び、帰国後はNYCのフィンチ大学で英文学を専攻した。その後マーロン・ブランドやポール・ニューマン、ジェームス・ディーンらを輩出したリー・ストラスバーグのアクターズ・スタジオで演技に磨きをかけた。
リンダはハリウッドでも主役をはり、多くのTVドラマに出演してきた中堅からベテランの域に達しようという女優である。ブロードウェイ・ミュージカルをふくめ歌にも積極的にかかわり、1998年にデビュー・アルバム『Alone Together』(Varese Sarabande)、2005年に第二作の『Out of This World』(LML)を発表して、高名な評論家レックス・リードを始めとする評論家やファンから高い評価を得た。本作(LML)は2012年に録音され2013年に発表された三作目で、サブタイトル『Celebrating the Great Ladies of the Glamorous Nightclub Era』とあるように、スタンダード・ソングがアメリカ文化の中心にあった1940・50年代に活躍した偉大な女性シンガーたちへのトリビュートである。アルバム・タイトルの『Midnight Caravan』には、砂漠を行く隊商のように、気心の知れたミュージシャンたちと町から町へとナイトクラブ回りするシンガーたちへのリスペクトが込められている。
リンダの歌は女優の余技ではない。シンガーとして立派に通用する実力と魅力を備えている。ミュージカル出身というとクラシックに近い歌い方をするシンガーが多い中、@CKMなどが証明するように、ジャズのフィーリングとイントネーションで歌っている。俳優だけに発音の明快さや言葉のニュアンスづけも実に見事だ。好きなシンガーはローズマリー・クルーニー、トニー・ベネット、プラシド・ドミンゴ、ミュージカル界のベティ・バックリーだという。

 リンダの日本デビューとなる今回のリリースのために2曲が特別録音された。そのうちの一曲が日本で舞台を経験した『王様と私』からの「シャル・ウィー・ダンス?」の日本語バージョンである。リンダの達者な日本語による軽やかな歌をお楽しみいただきたい。
なお、このアルバムでパーカッションを担当している一人デシー・アーナス・ジュニアは往年の人気TV番組『アイ・ラヴ・ルーシー』ショウの夫婦役で実生活でも夫妻のルシール・ボールと有名なバンド・リーダーのデシー・アーナス(デジ・アーナズとカタカナ表記されることが多い)の息子で、リンダの初婚の相手でもあった。

曲目解説(カッコ内はトリビュートしたシンガー)

@アイ・フィール・ア・ソング・カミン・オン(ジュディ・ガーランド)
1935年にジミー・マクヒュー、ドロシー・フィールズ、ジョージ・オッペンハイマーが共作した。1935年にフランセス・ラングフォードのブランズウィック盤がヒット・チャートで最高15位。リンダはヴァースをしっとりと歌ったあとコーラス部をジャジーにスウィングする。期待が膨らむオープニングだ。ジュディ・ガーランドの歌は『ジュディ』(キャピトル・1956)に収録。
Aレット・ミー・ラヴ・ユー(リナ・ホーン)
「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」(1953)の作者バート・ハワードが1954年に書いた作品。紹介したのはメイブル・マーサー。明快なディクションで歌い綴るリンダの流れるようなフレージングが美しい。リナ・ホーンの歌は『イッツ・ラヴ』(ヴィクター・1955)に収録。
Bニューヨークの秋(ポリー・バーゲン)
1934年にヴァーノン・デュークが作詞作曲して、レヴュー『サムズ・アップ』で紹介された。リンダは単語のひとつひとつを心を込めて歌っており、歌唱力の確かさを示した一曲。つい先ごろ2014年9月20日に亡くなったポリー・バーゲンの歌は『フォー・シーズンズ・オブ・ラヴ』(コロンビア・1960)に収録。
Cゼム・ゼア・アイズ(アニタ・オデイ)
マセオ・ピンカード、ウィリアム・トレーシー、ドリス・トーバー、1930年の作品。リンダはスウィング・テンポで歌ってもディクションが崩れない。アニタ・オデイの歌は『アニタ・シングズ・ザ・モースト』(ヴァーヴ・1957)に収録。
Dレタン(ブロッサム・デアリー)
トルコ出身で、『すべての道はローマへ』(1948)、『情婦マノン』(1948)、『愛情の瞬間』(1952)、『素直な悪女』(1956)、『モンパルナスの灯』(1958)ほか今も記憶に残る仏映画の音楽を数多く担当したポール・ミスラキの作品。フランスでは大女優ダニエル・ダリューの歌でヒット。ブロッサム・デアリーの歌は『マイ・ジェントルマン・フレンド』(ヴァーヴ・1959)に収録。
Eアイ・ソート・アバウト・ユー(ローズマリー・クルーニー)
1939年にジョニー・マーサーが作詞、ジミー・ヴァン・ヒューゼンが作曲した。1940年にミルドレッド・ベイリーをフィーチャーしたベニー・グッドマン楽団のコロンビア盤で紹介され、翌年チャートで最高17位。ローズマリー・クルーニーの歌は『ジミー・ヴァン・ヒューゼン作品集』(コンコード・1986)に収録。
Fオー・ミー、オー・マイ (ガートルード・ローレンス)
1921年にアイラ・ガーシュインが作詞、ヴィンセント・ユーマンスが作曲して、ブロードウェイ・ミュージカル『トゥー・リトル・ガールズ・イン・ブルー』で紹介された。 
チアフル・リトル・イアフル(エセル・ジョーンズ)
アイラ・ガーシュインとビリー・ローズが作詞、ハリー・ウォーレンが作曲して、ブロードウェイ・ミュージカル『スウィート・アンド・ロウ』(1930)で紹介された。ジャッキー・アンド・ロイの『シング!ベイビー!シング!』(ストーリーヴィル・1956)で知ったファンも多いだろう。エセル・ジョーンズはリンダもよく知らないという。友人から借りたエセルのレコードで気に入ったとか。
Gイージー・リヴィング(ビリー・ホリデイ)
1937年にレオ・ロビンが作詞、ラルフ・レインジャーが作曲して、映画『街は春風』(1937)に使われた。同年ビリー・ホリデイとレスター・ヤングのテナーをフィーチャーしたテディ・ウィルソン楽団のブランズウィック盤がチャートで最高15位。
Hシャル・ウィー・ダンス?(ガートルード・ローレンス)
オスカー・ハマースタイン二世が作詞、リチャード・ロジャースが作曲してブロードウェイ・ミュージカル『王様と私』(1951)でガートルード・ローレンスとユル・ブリナーが紹介した。映画化(1956)ではブリナーとデボラ・カー(マーニ・ニクソンが吹替え)。
Iマイ・シップ(ドリス・デイ)
アイラ・ガーシュインが作詞、クルト・ワイルが作曲した。ブロードウェイ・ミュージカル『レイディ・イン・ザ・ダーク』(1941)でガートルード・ローレンスが歌い、同名の映画(1944・日本劇場未公開)ではジンジャー・ロジャースが歌った。ドリス・デイの歌は『アイ・ハヴ・ドリームド』(コロンビア・1961)に収録。リンダのロマンティックな面がよく出たバラード。ここでも歌詞表現が素晴らしい。
Jスプリング・アゲイン(ミッツィ・ゲイナー)
1938年にアイラ・ガーシュインが作詞、ジョージ・ガーシュインの親友だったヴァーノン・デュークが作曲して、ミュージカル映画『華麗なるミュージカル(ザ・ゴルドウィン・フォリーズ』(1938)で歌われた。ミッツィ・ゲイナーの歌は『アイラ・ガーシュイン作品集』(1959・ヴァーヴ)に収録。
Kキャラヴァン(ダイナ・ワシントン)
デューク・エリントン楽団のトロンボーン奏者ファン・ティゾールの作曲で、エリントンも作曲者にクレジットされている。1937年にアーヴィング・ミルズが歌詞をつけた。ドラマティックでファンタジック、心を解き放って歌う本アルバムのハイライト。ダイナ・ワシントンの歌は『ザ・スウィンギン・ミス・D』(エマーシー・1956)に収録。
Lマイ・ロマンス(サラ・ヴォーン)
1935年にロレンツ・ハートが作詞、リチャード・ロジャースが作曲した。1962年のミュージカル映画『ジャンボ』ではドリス・デイが歌っている。サラ・ヴォーンの歌は『サッシー』(エマーシー・1956)に収録。
Mイッツ・ア・ピティ・トゥ・セイ・グッドナイト(エラ・フィッツジェラルド)
1946年にイギリスのビリー・リードが書いた。1946年にエラ・フィッツジェラルドがデルタ・リズム・ボーイズとデッカに録音。リンダのスウィンガーは実にノリがいい。
Nティズ・オータム(イーディ・ゴーメ)
ヘンリー・ニーモ1941年の作品。かなり歌いにくい曲だが、リンダは余裕を持って歌いきる。ウディ・ハーマン楽団のデッカ盤でハーマン自身とキャロリン・グレイの歌をフィーチャー。イーディ・ゴーメのレコードは『ラヴ・イズ・ア・シーズン』(1958・ABCパラマウント)に収録。
Oウドゥント・イット・ビー・ラヴァリー(ジュリー・アンドリュース) 
(ボーナス・トラック)
アラン・ジェイ・ラーナーが作詞、フレデリック・ロウが作曲して、ブロードウェイ・ミュージカル『マイ・フェア・レディ』(1956)でジュリー・アンドリュースが歌い、映画化(1964)ではオードリー・ヘプバーンをマーニ・ニクソンが吹き替えた。リンダは夢心地にたっぷりと歌うが、感情過多にならないところがいい。
Pシャル・ウィー・ダンス?(ガートルード・ローレンス)
 (日本語バージョン/ボーナス・トラック)
大阪の梅田コマ劇場での『王様と私』初公演(1965)で越路吹雪が披露した岩谷時子の歌詞で歌う。Hと同じアレンジだが、リンダはスタッカート風なアプローチをとった英語版と違い、サンバのリズムに乗りながらも日本語の特徴を理解して流麗に歌う。

(2014.9.28. 三具保夫)

 

   

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