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『レッツ・ビー・フランク』 / ピーター・マーシャル with カラブリア・フォーティー Let's Be Frank/ Peter Marshall

フランク・シナトラ Frank Sinatra SSJ Presents CD

sinatra society of japan

Frank Sinatra フランク・シナトラ

スタンダード・ヴォーカル、ジャズ・ヴォーカルのトップ・スター=フランク・ シナトラ。
シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパン(Sinatra Society of Japan)は、 1981年12月13日、
シナトラの67歳の誕生日の前日、 つまりアメリカ時間で当日に、 熱心なシナトラ・ファン4人によって設立されました。

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TOPSinatra Society of Japan presentsジャズ・アルバム (インストゥルメンタル)>『ヴァンプ・ティル・レディ/ジョー・ジョーンズ』

『ヴァンプ・ティル・レディ』 /
ジョー・ジョーンズ

Vamp Till Ready/
Jo Jones

\2,000 (XQAM-1640) 原盤:
Everest / Interplay
録音:1960年/ニューヨーク

プライス・ダウン

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カウント・ベイシー楽団の誇るオールアメリカン・リズム・セクションの一翼を担ったジョー・ジョーンズの代表作。ハリー・スウィーツ・エディソン、ジミー・フォレスト、ベニー・グリーンら腕達者をフロントに立ててしなやかにスウィングするが、トミー・フラナガンがアルバム全体に輝きと潤いを与えている。

 


1. Vamp Till Ready/ヴァンプ・ティル・レディ >>試聴
2. You're Getting to Be a Habit With Me/ユア・ゲッティング・トゥ・ビー・ア・ハビット・ウィズ・ミー/
>>試聴
3. Should I?/シュッド・アイ? >>試聴
4. Sandy's Boy/サンディズ・ボーイ >>試聴
5. Thou Swell/ザウ・スウェル >>試聴
6. Show Time/ショウ・タイム >>試聴
7. Liza/ライザー >>試聴
8. But Not for Me/バット・ナット・フォーミー >>試聴
9. Royal Garden Blues/ロイヤル・ガーデン・ブルース >>試聴
10. Mozelle's Alley/モゼルズ・アリー >>試聴
11. Sox Trot/ソックス・トロット >>試聴
12. In the Forrest/イン・ザ・フォレスト >>試聴
 

 本アルバムはアメリカで1960年にレコーディングされLPレコードとしてエヴェレスト・レーベルからリリースされた。オリジナル・アルバム(SDBR-1099)のジャケットには「Jo Jones and his orchestra」と書かれているが、実際にはセクステットという比較的小編成のバンドによる吹き込みである。今回はそのオリジナル・ジャケットを使用しての初めてのCDリリースとなった。

エヴェレスト・レーベルについて

 エヴェレスト・レコードはクラシック専門のオーディオファイル・レコード会社としてより良い音を追及するために電気関連発明家のハリー・ビーロックと録音技師バート・ホワイトにより1958年にニューヨークで設立された。レパートリーは主にクラシックであったが作曲家・指揮者のレイモンド・スコット(ヴォーカリストのドロシー・コリンズの夫)がポピュラー分野のプロデューサー役として1959年から同社に参加するようになった。同社の全盛期は60年代初め頃までで、創始者のビーロックは当時経理担当責任者であったバーナード・ソロモンという人物に自分の持ち株を売ってレコード・ビジネスから身を引いた。ソロモンは独自でレコーディングをおこなうよりも主に既存のテープを買収していく道を選び、ジャズではピリオドやカウンターポイントといったレーベルを買収してエヴェレスト・グループの傘下におさめた。70年代に入るとオフィスを西海岸に移して主に買収したテープ又はライセンスした音源を再発していた。70年代後半あたりから同社のジャズ・アルバムは市場から姿を消してしまったが、独自で制作したジャズ・アルバムの中には本アルバムも含めて優秀なアルバムが残されている。

ジョー・ジョーンズについて

 ジョー・ジョーンズは“パパ”ジョーンズとも呼ばれたスウィング時代の名ドラマーで、1911年の10月7日にシカゴで生まれた。フルネームをジョナサン・デイヴィッド・サミュエル・ジョーンズという。後年フィリー・ジョー・ジョーンズと区別するためにパパという愛称がついた。軍隊にいた一時期を除き、1934年から48年までカウント・ベイシー・ビッグバンドのドラマーとして活躍した。その時期の同バンドのリズム・セクション、つまりピアノのカウント・ベイシ―、ベースのウォルター・ペイジ、ギターのフレディ・グリーンと共に「オールアメリカン・リズム・セクション」と呼ばれた。
 ジョーンズは、ジーン・クルーパに代表されるビッグバンドのドラマーと違って派手さはないが正確なリズム・キープとサトルなドラミング、そしてブラッシュ・ワークの妙技でトップ・ドラマーとして君臨した。基本的にはスウィング・スタイルのドラマーとみなされているが、本アルバムでも聴かれるように大変モダンなスタイルも持ち合わせており多くのジャズ・セッションやレコーディングから引っ張りだこだった。1985年9月3日にニューヨークで亡くなっている。
 リーダー・アルバムはヴァンガード・レーベルに2枚あり、エヴェレスト・レーベルにはレイ・ブライアント(p)とトミー・ブラアント(b)のブライアント兄弟との『ジョー・ジョーンズ・トリオ』(SDBR-1023)、それにミルト・ヒントン(b)と組んだ『パーカッション・アンド・ブラス』(SDBR-1110)がある。

サイドメンについて

 このアルバムに参加しているサイドメンについて触れておこう。

 ベースのトミー・ポッター(1918-1988)は、1947年から50年にかけてチャーリー・パーカーのレギュラー・メンバーとして活躍した。ほかにもバド・パウエル、ソニー・ロリンズ、スタン・ゲッツなどと共演しており、カウント・ベイシ―に在籍したこともある。
 日本でも人気が高いトミー・フラナガン(1930-2001)はマイルスやコルトレーンなど一流ジャズメンのサイドを務めたことでも知られるが、彼がいかに一流ミュージシャンたちから求められていたかはこのアルバムを聴けばご理解いただけよう。大半の曲でソロをとっているところからみて、ジョーンズの信頼も厚かったことがわかる。
 トロンボーンのベニー・グリーン(1923-1977)はプレスティッジやブルーノートなどで多くのリーダー・アルバムを作っている。派手さはないがしっかりとしたトロンボーンのテクニックを持っていた。
 トランペットのハリー・エディソン(1915-1999)は、長年カウント・ベイシ―のビッグバンドで活躍したが、彼のニックネーム“スウィーツ”は同僚のレスター・ヤングからの命名である。ニックネーム通り乱れのない甘く円やかそして端正なトランペット・ソロはこのアルバムでも随所に聴かれる。
 テナー・サックスのジミー・フォレスト(1920-1980)は、1952年に大ヒットした「ナイト・トレーン」(50年代にビルボード誌のR&Bチャートで何週間もナンバーワンだった)で有名になったテナー奏者。彼もエディソンやジョーンズ同様カウント・ベイシー楽団のOBだった。

曲目と演奏について

 アメリカという国の中で働く人たちというのはけっこういい加減というか、完璧主義者は少ないようだ。レコード・アルバムにおける記載ミスとか名前のミススペルなど日常茶飯事である。本作品でもオリジナルLPの記載はけっこう怪しい。

 つまりこういうことだ。
◆オリジナルLPのジャケット裏では、
     Side 1-4 ザウ・スウェル
     Side 1-5 ショウ・タイム
     Side 1-6 サンディズ・ボーイ

◆オリジナルLPのレーベル面では、
     Side 1-4 サンディズ・ボディ
     Side-1 5 ザウ・スウェル
     Side-1 6 ショウ・タイム

 正しくは以下の通りだが、収録されている12曲中6曲がジョー・ジョーンズのオリジナルとされてきたがこれも若干違う。
 最初の「ヴァンプ・ティル・レディ」は、(レコーディングの)準備ができるまでヴァンプ、つまり即興でやってみようという意味のジョーンズのオリジナル。フラナガンのソロが短いながらもきらりと光る。エディソンは参加していない。
 2曲目の「ユア・ゲッティング・トゥ・ビー・ア・ハビット・ウィズ・ミー」はハリー・ウォーレン作のスタンダードで、シナトラも歌っていた。ピアノ・トリオで演奏され、ジョーンズのドラミングの素晴らしさがよく出ている。
 3曲目の「シュッド・アイ?」もやはりシナトラの歌がある。トロンボーンのグリーンがフィーチャーされるが、エディソンとフォレストは加わっていない。
 4曲目はジョーンズのオリジナル「サンディズ・ボーイ」。レーベル面の「サンディズ・ボディ」は誤記。セクステットの全員が参加している。ここではジョーンズのブラッシュによるドラミングに注目したい。
 5曲目はリチャード・ロジャース作のスタンダード「ザウ・スウェル」。日本で「ゾウ・スウェル」といわれていた時期もあった。エディソンのトランペットがフィーチャーされる。レスターが“スウィーツ”と呼んだわけが理解できるはず。
 6曲目は「ショウ・タイム」。レーベルにはジョーンズ作とあるが、作曲者はジョー・ルービンで「先生のお気に入り」ほかドリス・デイの映画音楽を書いたソングライター。ここではテーマをフォレストが吹き、ソロはグリーンからスタートして、フォレストにまわってから、フラナガンのこれまた短くも印象に残るソロとなる。エディソンは休んでいるようだ。
 7曲目はジョージ・ガーシュインのミュージカル作品「ライザ」。エディソンのミュート・トランペットがここでもいい味を出している。
 8曲目の「バット・ナット・フォー・ミー」もガーシュウィンの作品。フォレストをフィーチャーしているが、ここでもフラナガンのバッキングが実に巧みだ。
 9曲目は古典的名曲「ロイヤル・ガーデン・ブルース」。これまでのモダンなスタイルから一転してディキシーに近いサウンドとなる。主役はエディソン。
 10曲目の「モゼルズ・アリー」はジョーンズのオリジナルだが、どういう意味なのかはわからない。モゼルは人名、地名、はたまた商品名??セクステット編成で演奏され全員がソロをとる。ポッターのウォーキング・ベースを楽しみたい。
 11曲目のジョーンズ作「フォックス・トロット」も全員参加。フラナガンが最初のソロをとり、グリーン、フォレスト、エディソンの順でソロをまわしていく。このアルバムの中で最もベイシー・サウンドに近い。
 最後は「イン・ザ・フォレスト」。森林(Forest)の中で、という意味だがジミー・フォレスト(Forrest)の名前に掛けたのだろう。レーベルにはジョーンズとフォレストの作品とクレジットされているが、エディソンのオリジナルである。ソロはフラナガンからスタートしてテナー、そしてトロンボーンへと続く。

 どの曲でもジョーンズは大げさなドラム・ソロをとらず、バックからグループを盛りたてようとする奥ゆかしさが感じられる。もう少し暴れてもらいたかったとも思うが、でもそこがジョーンズのいいところかも知れない。
                                           (2014.12.5. 夏目 才)

パーソネル: ジョー・ジョーンズ(ds)
         トミー・フラナガン(p)
         トミー・ポッター(b)
         ハリー・“スウィーツ”・エディソン(tp on 4, 5, 7, 9-12)
         ベニー・グリーン(tb on 1, 3, 4, 6, 7, 9-12)
         ジミー・フォレスト(ts on 1, 4, 6-12)

録音:         1960年4月19日/ニューヨーク

 

 

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