『アフターソーツ』/オードリー・モリス』/
オードリー・モリス Afterthoughts/Audrey Morris 

フランク・シナトラ Frank Sinatra SSJ Presents CD

sinatra society of japan

Frank Sinatra フランク・シナトラ

スタンダード・ヴォーカル、ジャズ・ヴォーカルのトップ・スター=フランク・ シナトラ。
シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパン(Sinatra Society of Japan)は、 1981年12月13日、
シナトラの67歳の誕生日の前日、 つまりアメリカ時間で当日に、 熱心なシナトラ・ファン4人によって設立されました。

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sinatra society of japan
TOPSinatra Society of Japan presentsスタンダード・ヴォーカル・アルバムの復刻・発掘>『シンギン・アンド・スウィンギン』/キャロル・シンプソン

『シンギン・アンド・スウィンギン』/
キャロル・シンプソン
Singin' and Swingin'/
Carole Simpson 
\2,000+税 (XQAM-1916) 原盤:Cellar Door
録音:1959年 プライス・ダウン
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美貌とエレガントなピアノの弾き語りとして、1950〜1960年代を中心にハリウッドの音楽シーンで活躍したキャロル・シンプソンのコレクターズ・アイテムを復刻。クールでヒップ、清涼感あふれる歌声で聴かせる恩人スティーヴ・アレンの作品集。  
 


1. Bell, Book and Candle/ベル、ブック・アンド・キャンドル(映画『媚薬」のテーマ)  >>試聴
2. Baby/ベイビー >>試聴
3. And Now Boodbye/アンド・ナウ・グッドバイ >>試聴
4. When You Get to Frisco/ホエン・ユー・ゲット・トゥ・フリスコ >>試聴
5. This Could Be the Start of Something Big/
ジズ・クッド・ビー・ザ・スタート・オブ・サムシング・ビッグ>>試聴
6. A Ship Sailed/ ア・シップ・セイルド>>試聴
7. Spring in Maine/スプリング・イン・メイン>>試聴
8. Oh What a Night for Love/オー・ホワット・ア・ナイト・フォー・ラヴ>>試聴
9. Fools/フールズ>>試聴
10. What Kind of Fool/ホワット・カインド・オブ・フール >>試聴
11 .You Gotta Get Lucky Sometime/ユー・ガット・ゲット・ラッキー・サムタイム>>試聴
12. Bluesville/ブルーズヴィル>>試聴

 

                   スティーヴ・アレンとの出会い

 キャロル・シンプソンは1953年にビリー・メイ楽団に迎えられたことで全米に知られるようになった。1957年にはデビュー・アルバム『オール・アバウト・キャロル』(キャピトル)が高く評価されるが、その直後にスティーヴ・アレンから電話が入った。それは彼のTVショウへの出演依頼だったが、彼のショウに出られることは大変な出来事だった。要請に応えてニューヨークへ飛んでショウに出演してさらに評価を高めたキャロルを待っていたのはアレンの作品を歌うアルバムを吹き込むというオファーだった。
スティーヴ・アレンはコメディアン、俳優、ピアニスト、小説家、劇作家、哲学者、そしてソングライターとして、アメリカのエンターテインメント界随一のオールラウンド・プレイヤーとして人びとの記憶に刻まれている。
1959年に吹き込まれたキャロルによるスティーヴ・アレン集は1960年の始めに発表された。キャロルは回想する。「誰がアレンジを書いたか覚えていません。しかしそのアレンジは単調で独創性が感じられず、ローレンス・ウェルク楽団のアレンジャーの助けを受けながら自分でアレンジをし直しました。ローレンス・ウェルクはダンス・ミュージックという先入観があったので、こんなにもヒップな編曲を書ける人が彼の楽団にいると知って正直驚きました」。そのウェルク楽団のアレンジャーだが、私はジョージ・ケイツではなかったかと睨んでいる。

                  ギネス・ブックとスティーヴ・アレン

 100%スティーヴ・アレンの作品集を作ったのはキャロルだけではない。ほかのシンガーたちによる主なアルバムは最後に掲載するとして、キャロルと同じくトップス・レーベルからリリースされたサンディ・ワーナーのアルバムとキャロルのアルバムのカタログ番号は一番違いである。
アレンが彼の作品集を多くの歌手に吹き込ませたことはちょっとした驚きだが、彼が月に40曲のペースで曲を書き続けたという事実のほうは大いなる驚きで、ミシガン州カラマズーのホテルのロビーに200人以上を集めた公開イベントでは、一日のうちに400曲をものにしている。アレンが曲を作ったのはピアノに向かっているときだけとは限らなかった。車の運転中のときもあれば、シャワーを浴びているとき、仕事をしているとき、睡眠中ということもあった。アレンはひとりで作詞と作曲の両方をすることが多かったが、別のソングライター、それも一流の人たちとチームを組むこともあった。このアルバムの約半数は、ジョージ・デューニング、キャロリン・リー、メル・トーメ、マック・デイヴィッド、ニール・ヘフティらとの共同作品である。
アレンが生涯に書いた曲は9,000曲近くに及ぶ。1995年には「5,000番目の曲」という作品を著作権登録しているが、現代の多作家ナンバーワンとしてギネス・ブックに載っている。しかしながらというか残念ながら、ヒットした作品はこのアルバムでも歌われている「ジス・クッド・ビー・ザ・スタート・オブ・サムシング」や「インポッシブル」「グレイヴィー・ワルツ」ほか、それほど多くはない。

                     一方のキャロルは寡作家

 2009年にSSJレーベルからリリースされたアルバム『ライヴ・アンド・アザーワイズ』(XQAM-1032)にライヴ録音とともに収録された数曲をのぞき、キャロルのスタジオ録音はその後おこなわれていない。『シンギン・アンド・スウィンギン』のころに結婚して子供が生まれ養育に専念したこと、ロックの出現と隆盛などが原因で、全米的なミュージック・シーンからは消えてしまった。
しかし南カリフォルニアというエリアに限って見れば、引き続き音楽活動をおこない、ハリウッドのヴァイン・ストリート・バー&グリル、ノース・ハリウッドのシャドネイズやハリウッド・スタジオ・バー&グリルほかの名門に出演してきた。そして最近は、もうひとりのシンガー=ピアニストのハウリット・スミスと組んで、教会関係の音楽活動に喜びを見出し、関係者の間ではふたりが率いる教会合唱団は類を見ないヒップなグループとして知られている。また年に1度か2度教会の運営基金を募るために純粋に教会音楽だけを奏で歌うスミスとのデュオ・コンサートを開いている。キャロルの声は最盛期にくらべれば細くなったがピアノ演奏は相変わらず力強く、常に聴き手の心を豊かにしてくれる。

                  スティーヴ・アレンの作品集もまた多し

  最後にほかのシンガーによるスティーヴ・アレン集をリストアップするが、必ずしも出来のよい曲ばかり並んでいるわけではない。にもかかわらずそういった曲が歌われたのは、ほとんどの場合アルバムの制作費をアレン自身が負担したからである。
Dorothy Collins/Picnic: Dorothy Collins Sings Steve Allen (Coral)
Michael Dees/Sings Steve Allen (Dot)
Denise Jannah/Steve Allen’s Songs (Dot)
Ann Jillian/In the Middle of Love: Songs of Steve Allen (AER)
Carol Jolin/Sings Steve Allen: Spring Is Where You Are (Sea Breeze)
Irene Kral/Steveirino (United Artists)
Frankie Randall/Sings Steve Allen (U.S.A. Music)
Jennie Smith/Jennie (Dot)
Roseanna Vitro/Time of My Life: Sings the Songs of Steve Allen (Sea Breeze)
Sandy Warner/Fair & Warner (Tops)
Andy Williams/Sings Steve Allen (Cadence)

 歌手によるスティーヴ・アレン作品集はまだあるだろうが、器楽によるトリビュート作品は以上の倍は存在する。
                                                        (ビル・リード)

                        曲目解説

 ビル・リード氏の解説にもあるようにスティーヴ・アレンの作品は膨大な数にのぼるものの優れた作品はそれほど多くない。本作品に関していえば、有名曲がやはり少ないこと、個性的な作品のメロディーはアレン以外のペンによること、キャロル以外にレコーディングしていない曲が多いこと、そしていろいろな資料をひっくり返してもよくわからない曲が多いことに気づく。

@ベル、ブック・アンド・キャンドル
1958年の同名映画(邦題は『媚薬』)の挿入曲で、作曲は映画全体の音楽を担当したジョージ・デューニングである。やはりキム・ノヴァクが主演した『愛情物語』(1956)の音楽も担当していた。スティーヴ・アレンはタイトルに大いに触発されて歌詞を書き上げたという。

Aベイビー
作詞作曲ともアレンで、発表は1960年。誰でも考えつくタイトルゆえか、ASCAP(米国作曲家作詞家出版者協会)には同名の曲が50種以上登録されているが、どれも有名な曲ではない。

Bアンド・ナウ・グッドバイ
作曲はシンガーのデイヴィッド・アレン。アレンのレコードは『イン・ジ・イヴニング』(ディスカヴァリー)に収録されている。発表年不明。

Cホエン・ユー・ゲット・トゥ・フリスコ
なかなかにヒップな曲だと思ったら、作曲はメル・トーメだった。残念ながらメル自身によるレコードはなさそうだ。発表は1960年。

Dジス・クッド・ビー・ザ・スタート・オブ・サムシング・ビック
このアルバムのみならず、アレンの全作品中もっとも成功したナンバー。作詞作曲ともアレンで、1956年の発表。最初の7、8行とメインのメロディーは夢の中で生まれたという。

Eア・シップ・セイルド(ザ・シップ・セイルド)
「ザ・シップ・セイルド」とクレジットされることもある。作曲はマック・デイヴィッドで、1959年の発表。キャロルは願いを込めて、情緒綿々と歌っていく。クリスタルのような透明感が彼女の身上だ。

Fスプリング・イン・メイン
このアルバムではDに次いでレコーディングの多い曲だろう。作詞はキャロリン・リーで、1956年の発表。

Gオー、ホワット・ア・ナイト・フォー・ラヴ
ベイシー・サウンド的なナンバーで、作曲はニール・ヘフティ。ヘフティ楽団の『パードン・マイ・ドゥーワー』(エピック)やメル・トーメの『アイ・ディック・デューク、アイ・ディッグ・カウント』(ヴァーヴ)、エラ・フィッツジェラルドの『エラ・スウィングズ・ライトリー』(ヴァーヴ・CDのみ)といったアルバムに収録されている。1959年に発表された。オリジナルLP裏には「オン・ホワット・ア・ナイト・フォー・ラヴ」となっているが誤り。

Hフールズ
アレンの作詞作曲で、1956年の発表。曲自体は平凡といわざるを得ないが、キャロルはアレンジの妙で聴かせる。

Iホワット・カインド・オブ・フール
サミー・デイヴィス・ジュニアのヒットに「ホワット・カインド・オブ・フール・アム・アイ」があったが、アレンが作詞作曲したこちらのほうが先だった。1960年の発表。

Jユー・ガッタ・ゲット・ラッキー・サムタイム
ちょっとクセのあるメロディーが印象に残るし、キャロルのフレージングもグルーヴィーだ。アレンの作詞作曲で、1958年の発表。

Kブルーズヴィル
ヘンリー・マンシーニの作品に「ドリームズヴィル」があった。作曲はウディ・ハーマン楽団のベイシストとして活躍したチャビー・ジャクソン。発表年は不明。

(2011年4月26日 三具 保夫)




 

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